おでかけ兵庫のはじまりと、これから
きっかけは、小さな好奇心でした。
「おでかけ兵庫」を始めたのは、2021年の夏。当時はコロナ禍で、気軽に人と会うことも、外に出かけることも難しい時期でした。
ニュースでは、夜20時以降の酒類提供禁止や4名以上の会食制限。理不尽にも思えるルールに、第三者ながら怒りを超えて呆れていました。でも、当時の自分には、何もできませんでした。
とある休みの日、出かけたいと思ってスマホを開いても、「なんか、ピンとこないな」と感じていました。
SNS上には、こんなに情報はあるのに、"今の自分"にぴったりな場所が見つからない。そんなモヤモヤが、心に残っていました。
「もし地元の飲食店や観光地だけに特化した情報があったら?」「誰かの役に立てるかもしれない。飲食店の応援になるかもしれない。」
そう思って立ち上げたのが、「おでかけ兵庫」でした。
届けた情報'だけ'では、大きく変わらないという気づき
地元のお店やスポットを紹介するうちに、フォロワーは、少しずつ増えていきました。1年後には、10万人を超える人に届くメディアになっていました。
でも、同時に、ある疑問が頭をよぎりました。
「発信しても、"見るだけ"で終わってない?」「いいねや保存はされる。でも、実際に足を運ぶ人はどれくらいいるんだろう?」
"行ってみたい"と思っても、実際に行動に移すには、'何か'が足りない気がする。
誰かと行きたいけど誘える人がいない。ひとりで新しい場所に行くのは、ちょっと不安。──そんな"声にならない気持ち"が、確かにありました。
家でも職場でもない、もう一つの居場所
大人になると、新しい出会いは減っていきます。仲のいい友達はいるけれど、いつものメンバーで、いつものお店。それも悪くない。でも、もう少しだけ、新しいことをやってみたい。あのときに感じた、「人と会えない」ことへの寂しさ。
その反動で実感したのは、「大人になってからできる友達って、なんかいい。」
経歴も年齢もバラバラだけど、好きなものが同じだったり、価値観が近かったり。"もう一つの居場所"を持てるって、すごく心地いい。
だからこそ、ただ情報を届けるだけじゃ足りないと。リアルな出会いや交流を生み出せる場所をつくりたい。
それこそが、おでかけ兵庫の'価値'であるに違いない。
そうして、たどり着いたのが、「ジモポート兵庫」という会員制コミュニティです。
僕が本当にやりたかったこと
振り返ると、「おでかけ兵庫」でやりたかったことは、話題のスポットを紹介することでも、インフルエンサーとして有名になることでもなかったです。
やりたかったのは、こんな"きっかけ"をつくること。
地元に気軽に会える人がいて、応援したいお店が見つかって、何か新しいことに挑戦できる。
「行ってみたい」「会ってみたい」と思ったときに、誰でもふらっと、踏み出せる場所があったらいいなと。
ジモポート兵庫は、そんな一歩を応援する"関わりの入口"です。
どんな可能性があるのか、僕にとっても未知数です。けど、みんなで形を描いていけたらと思っています。
それくらいがちょうどいい。知らんけど。
あなたにとっての「もう一つの居場所」になれたら
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
「おでかけ兵庫」で出会った人たちと、地元をもっと楽しくする文化を育てていきたい。
もし今、「新しい楽しみが欲しい」「地元と、もう少し関わってみたい」
そんな気持ちがあったら、ぜひジモポート兵庫を覗いてみてください。
あなたのペースで、無理なくつながれる。ジモポート兵庫は、そんな'場所'を目指しています。
お会いできる日を、楽しみにしています。
—— 立谷太朗(おでかけ兵庫)
